薄野の夜は更けて

 

最終列車を見送って

歩き出す夜の街角

小雨に差し出す傘の向こうに

赤い黄色いネオンがにじむ

 

ああ薄野の夜は更けて

愛しい人は戻らない

今夜も一人 一人きり

哀しい酒をあおるのね

 

 

都通を左手に

歩き出すビルの街角

真っ赤に色づくナナカマドの樹

ぽつりぽつりと涙がにじむ

 

ああ薄野の夜は更けて

愛しい人は風の中

今夜もきっと きっとそう

私の心も知らぬまま

 

 

鴨々川の眺めから

歩き出す白い街角

駅前通も雪化粧して

ふわりふわりと粉雪が舞う

 

ああ薄野の夜は更けて

愛しい人は北の果て

今夜もグラスを空にして

冷たい涙に濡れるのね