零(序)

 

このまま時が止まってほしいと、心から思った。

 

――まって。

――ごめんね

――どうして。

――あなたのせいじゃない

――いやだ。

――これでいいの

――だめだ。

――さようなら

――いかないで。

 

――いかないで……。

 

そして彼女は、僕の目の前から姿を消した。

 

その時から、僕の心は止まったままだ。