霧の根室本線

 

炭鉱街の おもかげ薫る

石狩平野を ひとり旅立つ

芦別川に 流れる星に

あなたの横顔 思い浮かべる

 

愛しさ乗せて 今日も往く

霧の根室本線

 

 

あなたにそっと 口づけたのは

ラベンダー芽吹く 夕暮れの丘

大雪山の 山並み照らす

夕焼け見つめ ため息ひとつ

 

恋しさ乗せて 今日も往く

霧の根室本線

 

 

40系の ヘッドランプが

山間の夜霧を 裂いて走れば

あかりも見えぬ ガラスに映る

素顔にそっと 涙ひとすじ

 

切なさ乗せて 今日も往く

霧の根室本線

 

 

闇夜に響く 海鳴りの音

消せぬ思いに 唇かんだ

ひとり訪ねる 幣舞橋の

夜風に抱かれて あなたを待つの

 

哀しみ乗せて 今日も往く

霧の根室本線

 

 

銀河温食フライヤー

 

 台詞 )

 夜空の星が輝く陰で

 グゥと小腹が鳴いている

 やもめ暮らしに泣く人の

 笑顔もとめて店内調理

 銀河温食フライヤー

 お呼びとあらば即参上

 

開くドア 響くチャイム

青いコンビニ 縞模様の制服

あの娘が営業スマイルで「いらっしゃいませ」

目指すはレジ横 ショーケース

チキン からあげ フライドポテト

胸の鼓動を熱くする

 

銀河温食フライヤー

お腹を満たし 心も満たす

銀河温食 銀河温食 フライヤー

 

 

はやる心 抑えながら

まずはサラダ 栄養バランスに注意

たらこのおにぎり手に取って

目指すはあの娘 右のレジ

コロッケ 焼き鳥 メンチカツ

ポイントカードも忘れずに

 

銀河温食フライヤー

お腹を満たし 心も満たす

銀河温食 銀河温食 フライヤー

 

 

薄野の夜は更けて

 

最終列車を見送って

歩き出す夜の街角

小雨に差し出す傘の向こうに

赤い黄色いネオンがにじむ

 

ああ薄野の夜は更けて

愛しい人は戻らない

今夜も一人 一人きり

哀しい酒をあおるのね

 

 

都通を左手に

歩き出すビルの街角

真っ赤に色づくナナカマドの樹

ぽつりぽつりと涙がにじむ

 

ああ薄野の夜は更けて

愛しい人は風の中

今夜もきっと きっとそう

私の心も知らぬまま

 

 

鴨々川の眺めから

歩き出す白い街角

駅前通も雪化粧して

ふわりふわりと粉雪が舞う

 

ああ薄野の夜は更けて

愛しい人は北の果て

今夜もグラスを空にして

冷たい涙に濡れるのね

 

 

 

世界でいちばん遠い夏

 

青い浴衣で打ち上げ花火を見上げながら

「きれいだね」とつぶやいた君の姿が

世界でいちばん遠く見えた

 

指でつくったフレームに

焼きつけようとしたけれど

夕暮れの街にとけていった

 

 

高速バスのターミナルで

束の間の別れを惜しんだ

寂しさを包んだ君の笑顔は

これから向かう都会よりも遠く感じた

 

季節が変わるたび

積み重ねていくものに

気づかないフリをした

 

 

振り返らずに夏はゆくけれど

一度だけ立ち止まって 振り向いたら

また前を向いて歩いていくんだ

 

 

あの夏

もう返らない夏

 

世界でいちばん遠い夏

 

 

少年

 

おもちゃのカタナ 背中にしょって

麦わら Tシャツ 半ズボン

青い自転車 サンダル履きで

力いっぱい 走り出す

 

覚えているかい いつだって

短い夏の 思い出は

ずっと心の 中にある

 

カンカン照りの 都会の中で

たった一人の 正義の味方

 

 

「守ってあげる」と 約束をした

幼なじみの 女の子

髪に飾った 黄色いリボン

じっとまぶたに 焼きついた

 

覚えているかい いつだって

キミの小さな 手のひらが

誰かの心を 救うこと

 

夕焼け真っ赤な 都会の中で

キミはまぶしい 正義の味方